エピソード: 生徒さんのアレンジが光る演奏
小学6年生のMちゃんは、レッスンで与えられた課題曲をただ弾くだけでは物足りない性格。 そのうち、「先生、この部分、もっとカッコしたいねんけど!」と相談してきました。 「どんな風にカッコしたいの?」と訊ねたら、「このところが。ちょっともの足りないから、低い音が聞こえるように弾きたい!」と目を輝かせて説明してくれました。
「じゃあ、和音を足して、動かしてみようか?」と提案し、原曲には無い低音を加えてみると、「それいい!それが良い!」とノートを広げてアイデアを書き始めました。「じゃぁ〜次までにどんな風にしたいかを書いてきてくれる?」というと、Mちゃんは自分なりの工夫を加えた楽譜を持参しました。 和音を付け加えたり、ペダルの使い方を工夫したり、オリジナルのアレンジがきいた楽曲に仕上げていました。
演奏してもらうと、原曲のシンプルさにダイナミックで個性的で、Mちゃんの目指していた「カッコいい曲になっていました。「わ〜〜!良いやん!めちゃくちゃ良いやん!」 と伝えると、Mちゃんは嬉しそうな顔をしながら、「次はもっとカッコよくしたい!それに楽譜をちゃんと書けるようになりたい!」とワクワクした表情を見せてくれました。
その後のレッスンでは、「これもアレンジしたい!」「この曲のこの部分も変えてみたらどう?」と、自分の演奏にアイデアを加える事を楽しみに、新しい曲でも積極的にアレンジを試みられる美咲ちゃんにとって、音楽の学びが「与えられたものを弾く」から「自分で創る」に驚く瞬間でした。
レッスンの意図
- 創造性を引き出す指導
Mちゃんの「もっとカッコよくしたい!」という思いを素直に表現できるように、講師は提案を否定せず、生徒が自由にアイデアを考え、行動できる環境を作っています。 - 音楽の多様な楽しみ方を教える
課題曲を完成させるだけではなく、音楽の持つ可能性やアレンジの楽しさを体験させることで、生徒さんの音楽に対する視点を広げることを目的としています。 - 生徒さんの主体性を育てる
講師がヒントを与えつつも、「こうするべき」と考えるのではなく、生徒さん自身が主体的に考え、工夫できるように導いています。 、他の学びにも自発的に姿勢を育むために取り組んでいます。
レッスンの目的
- 音楽の表現力を高める
自分なりの工夫をすることで、音楽より個性的で豊かなものにできる経験を提供します。これにより、生徒さんは音楽を完全に「再現」ではなく「創作」として楽しむ力を身につきます。 - 自信の形成
自分のアイデアを形にし、それが認められることで、Mちゃんは「私でもこんな風にできるんだ」自信を持つことができました。この自信が、次の学びへのモチベーションになります。 - 音楽を姿勢の育成で
与えられた課題曲を弾くだけではなく、アイデアを書くことで新しい楽しさを体験させます。つながります。 - 音楽理論の応用力を身につける
アレンジの際に和音や装飾音の変更を考える過程で、音楽理論を自然に学び、応用する力がついていきます。それが次への基礎となります。
このレッスンが生徒さんたちにもたらす効果
- 創造力の向上:自由な発想で音楽を変える楽しさを知ることで、創造性が育まれます。
- 自信の成長:「自分のアイデアが認められた」という成功体験が、生徒さんの自己肯定感を高めます。
- 学びへの進歩:音楽の可能性を知ることで、新しい曲や技術への挑戦が刺激的です。
- 音楽の楽しさの再発見:ただの課題練習ではなく、音楽を「遊びながら学ぶ」経験、生涯を通じて音楽への愛着を育んでいきます。
私の中の5つレッスンに対する考え方をご紹介します。
教材はサポートのツール:教材が生徒さんに合わない場合もありますが、
それを「失敗」と考える必要はありません。生徒さんに合った使い方を考えることが大切だと思います。
生徒さんに合わせたな柔軟調整:生徒さんによって理解的な進みやペースは違うものなので、練習曲を追加するなどの調整が大切です。
生徒に合わせて教材を活用する:教材を生徒さんに無理に合わせるのではなく、生徒さんが成長できるように教材「学びやすい形」で活用する意識が大切です。
音楽の本質を伝えるのが目標:教材の進行や習得も大事ですが、指導の最も重要な目標は、教材の進歩ではなく、「音楽の楽しさ」「個々の音楽による喜び」などを伝えたい
学びのサポートを第一に考える:指導の一番のポイントは、生徒さんの学びを最大限にサポートを行う事です。
教材の進度よりも、生徒さん一人ひとりの「学び」を最優先に考えたいです。
生徒さんの視点に立つ:講師の目線ではなく、受講する生徒さん側の視点にたち、生徒さんの理解やニーズを把握し時には寄り添い、指導者が柔軟に対応することで、生徒さんにとって楽しく、効果的なピアノレッスンを行う努力をし「学び」を提供出来るようにレッスンしたいと思います。
教室ビジョン
「音楽を通じ、個性を大事に一人一人の想いを応援する」
の想いを掲げ一人ひとりに向き合うピアノレッスンを行います。
「じぶんらしさ」を大事にする時代だからこそ、
目の前で書くピアノレッスンは正に「自分らしさ」を引き出します。
ぽこあぽこピアノ教室HP
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