タグ別アーカイブ: 非認知能力を育てる
小学1年生が大事なのは理由があります。
奈良・新大宮ぽこあぽこピアノ教室です。
来春から開講される、小学1年生向けの音楽と学習の総合塾「ぽこkidsスタディ」
について専門的な角度から説明させて頂いています。
本日は②ポリヴェーガル理論の観点から
「安心できる場所」と「学べる力」
この二つは、実はどんな関係にあるのでしょうか。
前回は発達脳科学の視点から、
小学1年生という時期の意味についてお話ししました。
第2回は、ポリヴェーガル理論の視点から、この塾がなぜ「安心・安全」を最優先するのかに迫ります。
【ポリヴェーガル理論とは】
ポリヴェーガル理論は、精神生理学者スティーブン・ポージェス氏によって提唱された、
自律神経系の働きを説明する理論です。この理論では、自律神経の状態を大きく3つに分けて考えます。
腹側迷走神経系(安心・安全な状態):落ち着いて人と関わり、考えたり学んだりできる状態
交感神経系(闘争・逃走の状態):緊張や不安の中で、警戒や防御が優先される状態
背側迷走神経系(凍りつきの状態):強いストレスの中で、心身がシャットダウンしてしまう状態
人は、腹側迷走神経系が働く「安心・安全」な状態にあってはじめて、
落ち着いて思考し、新しいことに挑戦する力を発揮できるとされています。
逆に、緊張や不安を感じている状態では、
どれだけ「勉強しなさい」と言われても、その力はうまく働きません。
「できた/できない」の前に、まず「安心できているかどうか」
多くの学習の場では、どうしても「宿題ができたか/できていないか」という評価が先に立ちます。
それ自体は自然なことですが、
勉強という営みにまだ慣れていない小学1年生にとって、
これが大きな緊張やプレッシャーになってしまうことがあります。
評価の前にまず、「ここは安心していい場所だ」と感じられる神経系の状態をつくること。
これが、この塾がいちばん大切にしたい出発点です。
音楽活動が持つ、「安心」への働きかけ
音楽活動には、呼吸を整えたり、心地よいリズムに身を委ねたりすることを通じて
、腹側迷走神経系の働きを助ける効果があるといわれています。
学習の前後に音楽の時間を組み込むことで、
緊張しがちな学びの時間そのものを、
安心できる状態へと整えていくことができると考えています。
「勉強は怖くない」という土台は、
ドリルの量を増やすことでは作れません。
まず神経系のレベルで安心できる環境を用意すること。
それが、学ぶ力そのものを引き出す土台になるのです。
次回は、
この安心・安全の土台の上に育っていく、SEL(社会情動学習)の視点からお話しします。
ぽこあぽこピアノ教室が考える小学1年生の為の
音楽と学習の総合塾
「ぽこkidsスタディ」へのお問い合わせやご質問は
教室LINE@からお待ちしております。
来春開講!なぜ小学1年生なの?
「なぜ、小学1年生なのか?」
来春スタートする新しい塾を構想する中で、私自身が何度も立ち返ってきた問いです。
答えは、脳の発達という、意外なところに隠れていました。こ
のシリーズでは、発達脳科学・ポリヴェーガル理論・SEL・ウェルビーイングという4つの視点から、
その理由を一つずつ紐解いていきます。
第1回は、発達脳科学の視点からです。
前頭前野は、これから育っていく発達段階
脳の中で、思考力・ワーキングメモリー・行動のコントロールといった
「勉強に向かう力」そのものを担っているのが、前頭前野です。
この前頭前野は、シナプスの密度が4歳頃にピークを迎え、
その後ゆるやかに刈り込みが進み、14〜16歳頃に大きく整理されて、
青年期にかけて成熟していくことが知られています。
つまり6〜7歳という時期は、この「学ぶ力の土台」となるネットワークが、
まさにこれから育っていく真っ最中の段階なのです。
さらに前頭前野は、人生の中でもとりわけ可塑性が高く、
環境からの働きかけに敏感に反応する部位でもあります。
この時期にどのような学び方の「型」に出会うかが、
その後の学習習慣のあり方を大きく左右する可能性がある、ということです。
感覚系の脳は、すでに完成に近づいている
一方で、視覚野や聴覚野といった、音や景色を感じ取る脳の部位は発達のスピードが速く、
7〜8歳頃には成人レベルに達するとされています。
音を聴き分ける力、リズムを感じ取る力の土台は、
この時期にほぼ完成に近づいているのです。
二つの発達段階が重なる、貴重な交差点
整理すると、小学1年生という時期は——
勉強の土台となる前頭前野は、これから伸びていく段階
音楽の土台となる感覚系は、まさに完成に近づく段階
この二つの発達プロセスが同時に進行している、
非常に貴重な交差点だといえます。
だからこそ、勉強と音楽を別々のものとして扱うのではなく、
一つの学びの時間の中で地続きに育てていくことに、
大きな意味があると考えています。
次回は、この「学びに向かう力」を支える土台として欠かせない、
ポリヴェーガル理論の視点からお話しします。
来春から開講する「小学1年生だけの音楽・学習総合型学習塾」
「poco(ポコ)KIDSスタディ」
毎年5月開講する「小学1年生の1年間だけ、生活習慣を整え、
学校生活を円滑に過ごすための手伝いをしたり、
思考や問題の取り組み方にくわえ、音楽の時間を取り入れることで
ウェルビーイング要素を強くし、SEL教育、非認知能力を養う
充実した1年間を過ごすカリキュラムです。










